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ズームイン 暴行団地 (1980/にっかつ)

ラピュタ阿佐ヶ谷で『ズームイン 暴行団地 』(監督: 黒沢直輔)を観る。ロマンポルノ。 主演女優は、宮井えりな。競輪選手を夫に持つ団地妻という設定。ちょっと地味。 揮発油を浸した脱脂綿を局部に詰めて火をつけるという猟奇的なシーンは、目をそむけたく…

妻の心(1956/東宝)

新文芸坐で『妻の心』(監督: 成瀬巳喜男)を観る。「名匠 成瀬巳喜男の世界」のなかの一本。小林桂樹と高峰秀子の夫婦は、東京近郊で老舗の薬屋を営む。その旧家を舞台に夫婦の機微を描く。まったりとした映画。 三船敏郎が高峰の親友の兄として出演している…

乱れる(1964/東宝)

新文芸坐で『乱れる』(監督: 成瀬巳喜男)を観る。「名匠 成瀬巳喜男の世界」のなかの一本。 義弟(加山雄三)からの告白に揺れる未亡人を高峰秀子が演じている。銀山温泉での衝撃のラストが印象的。結局、ふたりの間には何にもなかったのに、とんでもないこと…

流れる(1956/東宝)

新文芸坐で『流れる』(監督: 成瀬巳喜男)を観る。「名匠 成瀬巳喜男の世界」のなかの一本。幸田文の同名小説の映画化。 山田五十鈴が経営する芸者置き屋に住み込み女中としてやってきたお春(田中絹代)から見た、芸者業に生きる女達の哀歓を描く。 高峰秀子、…

宇宙戦争(2005/米)

ユナイテッド・シネマとしまえんで『宇宙戦争』(監督: スティーブン・スピルバーグ)を観る。 舞台はアメリカ東部。稲光とともに、地底から巨大ロボットが現れる。地球より進んだ科学力を有する異星人が操る兵器(トライポッド)が破壊の限りを尽くす。 SFとい…

(秘)ハネムーン 暴行列車 (1977/日活)

ラピュタ阿佐ヶ谷で『(秘)ハネムーン 暴行列車』(監督:長谷部安春)を観る。 ロマンポルノ。主演女優は八城夏子。 披露宴に強盗に押し入った二人組が、花嫁を拉致して貨物列車で逃亡する話。やたらと発砲する警官。ラスト、犯人は警官に射殺される。各所に…

妻(1953/東宝)

新文芸坐で『妻』(監督: 成瀬巳喜男)を観る。「名匠 成瀬巳喜男の世界」のなかの一本。 上原謙と高峰三枝子が、結婚して十数年が経たあまりうまくいっていない夫婦を演じる。あまり有名な作品ではないが、二人の持ち味がよく出ていてなかなかの佳作。 三國連…

とべない沈黙 (1966/日本映画新社)

岩波ホールで『とばない沈黙』(監督: 黒木和雄)を鑑賞する。「黒木和雄監督 戦争レクイエム」の一本。 黒木和雄監督デビュー作。北海道の少年が、南方でしか生息しない蝶を捕らえる。蝶の幼虫が日本を横断(途中、なぜか香港に飛ぶのだが)する様子を観念的な…

陸軍中野学校 開戦前夜 (1968/大映)

銀座シネパトスで『陸軍中野学校 開戦前夜 』(監督: 井上昭)を観る。客はは半分ぐらいの入り。市川雷蔵主演の「陸軍中野学校シリーズ」五部作の最終作。日米開戦前のスパイの暗躍を描く。 シンプルで軽快な演出を了としたい。市川雷蔵がスーツを着ると、普通…

戦国自衛隊1549 (2005/東宝)

ユナイテッド・シネマとしまえんで『戦国自衛隊1549』(監督: 手塚昌明)を観る。千葉真一主演『戦国自衛隊』(1979)のリメイク。 不完全燃焼。タイムパラドックスものに付きものの都合主義のストーリー展開はよいとして、どうせ娯楽大作なのだから、もっとメチ…

レイプ25時 暴姦 (1977/日活)

ラピュタ阿佐ヶ谷で『レイプ25時 暴姦』(監督: 長谷部安春)を観た。「桂千穂の危ない悦楽映画図鑑」のなかの一本。 ロマンポルノ。主演女優は山科ゆりだが、ホモのヤクザが登場するなど、ハードボイルド風の変な話。羽まくらが破れて羽根が舞うなか(多すぎ!…

スター・ウォーズ エピソード3 : シスの復讐(2005/米)

滞在先近くのシネコンAMCで、『エピソードIII シスの復讐』を、一足先に鑑賞する。$10也。 「あぁー、終わってしまったか」というのが正直なところ。アナキンがダークスペースに堕ちるあたりを確認する為、国内公開後に再チェックしようと思う。「言葉の壁」…

惑星大戦争 THE WAR IN SPACE (1977/東宝)

新文芸坐で『惑星大戦争』(監督:福田純)を鑑賞する。「宇宙戦艦ヤマト」の影響が感じれれるが、なにをおいても轟天はかっこいい。これを大画面で観る機会は貴重だ。 森田健作、沖雅也に加えて、若き日の浅野ゆう子のSFルックが微妙なセクシールックで登場し…

地球防衛軍 (1957/東宝)

新文芸坐で『地球防衛軍』(監督:本多猪四郎)を鑑賞する。ロボット怪獣モゲラが印象的だけど、後半まったく活躍しないのは残念。後年、この造形はゴジラシリーズに引き継がれているとのこと。 ビーム合戦の立体感や鮮やかな色彩がすばらしい。 jmdb: http://w…

宇宙大戦争(1959/東宝)

新文芸坐で『宇宙大戦争』(監督:本多猪四郎)を鑑賞する。円谷英二の特撮はすばらしいが、映画としてはつまらない。特撮実験映画。 池部良が登場すると仁侠映画かと思ったが、宇宙服も結構きまっている。伊福部昭の音楽もあっている。

宇宙人東京に現る(1957/大映)

新文芸坐で『宇宙人東京に現る』(監督:島耕二)を鑑賞する。大映のSF作品はみずらしい。岡本太郎が色彩指導しているらしい。かなり贅沢。ヒトデ型の宇宙人(パイラ星人)の造形は斬新ではあるが、ストーリーに絡んでこないのが不満。 jmdb: http://www.jmdb.ne.…

ジャズ大名(1986/大映)

新文芸坐で『ジャズ大名』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。以前、昭和館で観たのを思い出した。 筒井康隆の短篇を原作に、幕末の駿府城を舞台に音楽とギャグが織り成す作品。軽妙に作っているのが成功しているようだ。 クライマックスのセッションは、暴走気味で…

ダイナマイトどんどん(1978/大映)

新文芸坐で『ダイナマイトどんどん』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。文句なしに面白い。岡本監督のベスト! やっぱり、これは東映ヤクザ映画のパロディか。『仁義なき戦い』を彷彿させる演技陣、菅原文太、金子信雄、北大路欣也、田中邦衛、藤岡琢也、中谷一郎…

ブルークリスマス(1978/東宝)

新文芸坐で『ブルークリスマス』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。前々から観たいと思っていた作品。 UFOに遭遇した人々の血液が青色に変化する事件が各地で発生。彼らは、外見上は他者と変わりなく、何ら害をなすものでもない。しかし、政府は(なぜか)米軍と共同…

青葉繁れる(1974/東宝)

新文芸坐で『青葉繁れる』(監督:岡本喜八)を見る。井上ひさしの同名小説の映画化。バンカラの気風が残る仙台の名門高校を舞台に妄想ばかりしていた男の青春小説。 なかなか豪華キャストなのだが、どうも消化不足。もっと突き抜けてほしかった。主人公が、井…

ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS (2003/東宝)

レンタルDVDで『ゴジラ×モスラ×メカゴジラ』(監督:手塚昌明)を鑑賞する。『ゴジラ×メカゴジラ』(2002)の続編。前作の機龍の操縦士の釈由美子は渡米し、主人公交代。 吉岡美穂の大根ぶりには呆れるばかりだが、無意味なシャワーシーンでもあれば帳消しになっ…

機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者(2005/松竹)

シネ・リーブル池袋で『機動戦士Ζガンダム 星を継ぐ者』(監督:富野由悠季)を鑑賞する。他の劇場で二度ほど満員で入れなかったが、今回はなんとか入場できた。アレな人たちは一巡したということか。 テレビ放映時にリアルタイムで見ていた者としては、スクリ…

丹下左膳 百万両の壺(2004/日)

レンタルDVDで『丹下左膳 百万両の壺』(監督:津田豊滋)を鑑賞する。半分、和久井映見目当て。 山中貞雄監督による時代劇の傑作*1を、豊川悦司主演でリメイク。オリジナルの良さは窺えるものの、現代の時代感との齟齬が感じられる。もっと踏み込んで翻案して…

ゴジラ×メカゴジラ(2002/東宝)

DVDレンタルで『ゴジラ×メカゴジラ』(監督: 手塚昌明)を観る。移動中に読んでいた、怪獣好きを標榜していた小谷野敦のエッセイ(「文學界」2005年4月号掲載)に触発されて、レンタルビデオ店で手に取ってみた。 ゴジラ・シリーズ第26作。ゴジラに対抗できるの…

侍(1964/三船プロ 他)

新文芸坐で『侍』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。調べてみると、以前、同じく新文芸坐で観ていたことがわかった。 クライマックスでの「桜田門外の変」襲撃のシーンで、出生の秘密を知らないのは、主人公本人(三船敏郎)だけというのが、実に切ない。橋本忍の脚…

座頭市と用心棒(1970/勝プロ)

新文芸坐で『座頭市と用心棒』(監督:岡本喜八)を観る。 「用心棒」こと三船敏郎をゲストに迎えての勝新太郎・座頭市シリーズ第20作。二大スターの競演という難しい題材に苦心の跡が見える。おまけに、ヒロインは若尾文子と豪華絢爛だが、使い方がもったいな…

スター・ウォーズ エピソードIV 〜 新たなる希望(1977/米)

レンタルDVDで EP4 を観る。何度も観た作品だが、旧3部作の境界をあらためて確認すると同時に、EP3 へ気分を盛り上げる為だ。 公開当時の映像に多くの手が加えられているようだが、オリジナルもDVDでリリースしてほしいところ。 『スター・ウォーズ トリロ…

交渉人 真下正義 (2005/日)

コマ東宝で『交渉人 真下正義』を観た。映画の日のせいか、定員600人位の場内に8割ぐらいの入り。このような従来型の大きな映画館はひさしぶり。観客の笑いが遠くで聞こえるのは新鮮だ。 「踊る大捜査線」シリーズのキャラクター・真下警視(ユースケ・サン…

肉弾(1968/ATG)

新文芸坐で、『肉弾』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。なぜか『日本のいちばん長い日』とセットで上映されることが多いようだが、これとは対照的に一兵士の視点から終戦を描いてる。ATGらしい作品。監督の戦争に対する主張が表れているのだろう。寺田農が熱演。 …

日本のいちばん長い日(1967/東宝)

新文芸坐で、『日本のいちばん長い日』(監督:岡本喜八)を鑑賞する。東宝男優陣オールスターの豪華キャスト。作品自体が長尺であるが、タイトルが出るまでがまた長い。何度観ても飽きない作品。 高橋悦史が、終戦を知って襟をはだけてふてくされるところがい…