日本型「教養」の運命−歴史社会学的考察−

『日本型「教養」の運命−歴史社会学的考察−』(筒井清忠著、ISBN:4000017136)を読了する。大衆文化に萌芽をもつ日本的教養が、エリート社会の風土に根づいて国家と社会との指導的理念に結晶していく過程を歴史社会学の手法によって描く本書は、現代の意味をユニークな視角から問う。この手法は将来を予想するものではないのが不満か。現代社会で「教養」はどうあるべきかについて説いてほしい。