結婚の条件 / 小倉千加子 (著)

結婚の条件
『結婚の条件』(ISBN:402257884X)を読了する。著者が学者ということもあり、一部難解な表現も出てくるものの、概ね判りやすく楽しく読める。作者一流の辛辣な表現に反発する人もいるかもしれないが、毒にも薬にもならないよりいいだろう。
本書では「結婚はカネとカオの交換」としているが、みんなこのような打算で動いているのかなと疑問に思う。周囲にはあまりいないタイプかと。表層にあらわれないだけかも。でも、自分は相手にホスタピリティは求めるよ…。(笑)
また、女性の結婚観を、学歴別に「生存」「依存」「保存」の3つのタイプに分類しているのは、なるほど、そうなのかと妙に納得してしまう。これは、周囲を観察してみると、符合しているケースが多い。
冒頭、政府の「少子化問題」対策に苦言を呈しているが、じゃーどうするのといいたい。具体的な提案を示してほしいものだ。
ちょっと前、著者が、NHK-BS「週刊ブックレビュー」に出演していた。この番組にあまりでないタイプで、強烈なキャラクタで饒舌だったのが強く印象に残っている。ライブでトークショウなどがあれば、是非行ってみたいものだ。