戦争のつくりかた / りぼん・ぷろじぇくと (著)

戦争のつくりかた

戦争のつくりかた



を読了する。平易な言葉で書かれた小冊子なので、すぐに読み終える。有事立法成立などの徐々にきな臭くなっていく情勢に警鐘を鳴らす一冊だ。皆、「これはおかしいぞ」と思っているが、具体的な動きが見えないところがある意味怖い。
ただ、この本では、ここに至った状況分析がなされていない。日本国内にとどまらず、国際状況に目を向けないと判断を誤る。このまま子供に読ませるのはいかがなものか。理想だけでは、議論が空虚だ。さまざまな権謀術数がめぐらせれているのが国際社会であろう。結局は、パワーバランスで動いているのだから、そのなかで日本はどうあるべきかを論じるべきだろう。平和憲法固執して、国が破れるようなことがあってはいけない。
巻末資料にに本文の根拠になった条文や議員発言などが紹介だけされているのは評価できる。これを材料に国民の議論が深まればいいんだが、あまり期待できないね。