浮草(1959/大映)

銀座シネパトスの「京マチ子 《国際女優》」で、「浮草」を鑑賞する。当初の予定では、「地獄花」が上映される予定だったが、都合により「浮草」に変更。おかげで、料金は1000円となっていた。上映はシネマ3でちょっと観づらい。
この作品は小津安二郎の唯一の大映作品。撮影・宮川一夫という豪華な取り合わせ。題材が旅一座のせいか小津にはめずらしく動きのある作品、多少下品ともいえるかも。でも、大映で撮っても、小津は小津というのは、妙に納得する。

今回は京マチ子特集ではあるが、私のお目当ては若尾文子。前半は出番が少ないなと心配したが、後半は川口浩と駆け落ちするなど大活躍。若い(!)若尾も可憐でいい。