女の一生(1962/大映)

銀座シネパトスの「京マチ子 《国際女優》」で、「女の一生」を鑑賞する。増村保造監督作品にしては結構普通。小沢栄太郎がいい味だしてる。短い時間で一生を描くのはむずかしい。当時の新聞で時代の移り変わりを表現しているのは陳腐ではあるが効果的である。

杉村春子の当たり役として有名な名戯曲を、京マチ子を主演に映画化。行く当ての無い貧しい少女・けい(京マチ子)は商家・堤家に拾われる。けいは堤家次男・栄二(田宮二郎)を愛していたが、女主人・しず(東山千栄子)の頼みを聞き長男・伸太郎(高橋昌也)と結婚する。商才をふるい、堤家を盛り立てるけいだが…明治、大正、昭和と、激動の時代を強い意志で生き抜く一人の女を描く。