地獄(1960/新東宝)

銀座シネパトスで、新東宝カルトムービ−ズ「地獄」(中川信夫監督版)を鑑賞する。
東宝の真骨頂という感じだ。チープな特撮で地獄を表現している。とにかく、登場人物がどんどんと死んでしまうというおかしな映画だ。これは舞台を地獄に移行する布石ではあるが、脈絡なくばたばたと死んでしまうのだ。地獄の描写も、エログロ路線で私はちょっと受け付けなかった。まあ、映画界の仇花と評される新東宝の代表作にふさわしい内容なので、一度は観ておこう。また、リングの沼田曜一が出演しているので、貞子ファンは注目だ。
ちなみに、石井輝男監督版・地獄は、是非もう一度観たい作品である。とくに丹波哲郎