北京ヴァイオリン(2002/中)

錦糸町で、『北京ヴァイオリン』を鑑賞する。以前、Bunkamura で満席の為、観ることができなかったが、単館上映だったものが好評につき拡大上映されたため、今回やっと観ることができた。会場は閑散としていた錦糸町では人気がないのか。

演技については、しろうとの主人公の少年だが、演奏シーンでは水を得た魚といった体でいきいきしている。ストーリーはご都合主義だが、少年が健気にクラシックの名曲を演奏しているだけで、感動するのも事実である。人間ドラマとして、近くに住む若い女・リリとの関わりや二人のヴァイオリン教師の対比をきちんと描いてほしかった。それにしても、父親はほんといい人だ。感動大作というよりも、ほのぼのとした小品といった趣。中国版『北の国から』といったところか。