三浦綾子記念文学館

かねてより機会があれば行ってみたかった「三浦綾子記念文学館」を訪れる。ちょうど、特別企画展 「三浦綾子 『氷点』」が開催中であり、貴重な資料を見ることができた。作家・三浦綾子といえば『氷点』でいちやく文壇に登場したことで知られているが、それ以降も相当な著作を残していることや、キリスト教の信仰が作家活動の背景にあったことが、とてもよくわかった。展示物のなかには、夫に宛てた手紙や緻密な取材ノートなどが印象深かった。
また、ビデオコーナーで『氷点』のテレビ版を観ることができた。夏枝を新珠三千代が、陽子を内藤洋子が演じている最初のバージョンである。これは、ビデオも発売されているそうなので、ぜひ全編通して観てみたいものだ。ちなみに、徹に扮するのは岸田森である。『氷点』は、その後も何度も映像化されており、「ハートのしみ〜三浦綾子の世界」(http://www.hamashon.com/miura-ayako/index.htm)に、詳細な一覧があるので参照されたい。私の好みは、やはり「若尾文子バージョン」(大映映画)である。
この文学館は、よく手入れされた見本林に立地しており、周りを散策してみても楽しい。