日本人のへそ(1977/ATG)

ラピュタ阿佐ヶ谷で、『日本人のへそ』(須川栄三 監督)を鑑賞する。井上ひさしの戯曲の映画化。教授がどもり治療のため、吃音者(きつおんしゃ)たちに浅草ストリッパーを題材とした矯正演劇を演じさせる。劇中劇が多用されており少し難解だが、猥雑さが魅力のミュージカルミステリー。出演者は、緑魔子、佐藤我次郎、草野大悟なべおさみ三谷昇小松方正美輪明宏などで、蒼々たるメンバーだ。とくに、美輪明宏は男役で凛々しい姿を見せてくれる。緑魔子が意外としっかりとした演技ができることを再発見した。不思議な作品だが、一度は観ておく価値があるだろう。
本作品で、「緑魔子伝説 大輪の見目麗しき悪の華」は終了である。