座頭市兇状旅(1963/大映)

新文芸坐で、『座頭市兇状旅』(田中徳三 監督)を鑑賞する。「勝新太郎映画祭」の中の一本。シリーズ第四作。第一作で登場した「おたね」(万里昌代)が再び登場するが、ライバルの浪人・棚倉蛾十郎(北城寿太郎)の情婦となっていた。棚倉ははずみでおたねを斬ったうえ、賞金首となった市と対決する。これがなかなか手強く、ついに市は獲物の仕込みを折られてしまい窮地に陥る。ところが、仕込みがなんと双頭の太刀*1となっており、かろうじて勝利する。市が祭り囃子にあわせて踊りながら立ち去るラストもよい。もう一人のヒロインは高田美和。

*1:そんなアホなと思った人も多いだろう。最初ロングで捉えていたので、何が起きたかわかないところがうまい。