座頭市 逆手斬り(1965/大映)

新文芸坐で、『座頭市 逆手斬り』(森一生 監督)を鑑賞する。「勝新太郎映画祭」の中の一本。シリーズ第11作。話題は関西喜劇の名優・藤山寛美の好演だ。にせ座頭市を演じるなど、勝新との軽妙な掛け合いが楽しい。藤山寛美は銚子出身の設定だが、なぜか関西弁なのはご愛嬌といったところか。ラストの立ち回りでは、鞘を捨て敵の刀を奪っての二刀を披露している。そろそろマンネリ化の兆候が現れているような気もする。