不敵な男(1958/大映)

銀座シネパトスで、『不敵な男』(増村保造 監督)を鑑賞する。「川口浩特集」のなかの一本。新藤兼人のオリジナル脚本による増田保造の初期監督作品。川口浩野添ひとみのゴールデン・コンビが主演している。川口がやたらとビールをがぶ飲みして、上半身裸になるのだが、あまりマッチョでないく弱々しい感じなのが難か。野添は当時としては抜群のスタイルだったのだろう、ノースリーブ姿が眩しい。そして、なんか不思議な女を演じている。主人公の生い立ちを丹念に描くなどとても緻密な脚本だが、主人公が死んでしまうラストはどうしてもピンとこない。