横堀川(1967/松竹)

新文芸坐で『横堀川』(大庭秀雄監督)を鑑賞する。「山崎豊子全映画」のなかの一本。山崎豊子の原作『暖簾』『花のれん』『ぼんち』をモチーフに映画化した作品らしい。船場の昆布問屋の娘(倍賞千恵子)が、放蕩三昧の夫とともに、紆余曲折の末、寄席の経営に邁進していく姿を描く。船場に放蕩というお決まりのパタンだが、なかなか楽しめる。ストーリーを短縮しているのだろうか、どうも人物の描写が十分でないような気がする。