赤目四十八瀧心中未遂(2003/日)

ポレポレ東中野で『赤目四十八瀧心中未遂』(荒戸源次郎監督)を鑑賞する。車谷長吉原作の同名の直木賞受賞作の映画化。2時間半越の長編だがあまり長く感じない。インテリの主人公がなぜ堕ちていったのかという説明が不足しているのが気になるが、これ以上長くてもつらいので仕方ないかもしれない。ロケ地の三重県にある赤目四十八瀧はふたりの心中(未遂)の場所となるが、その絶景に目を奪われる。季節が定かではないが服装から夏なのだろうか。一度訪れてみたいものだ。近鉄線の風景がなつかしい。
本作品では、寺島しのぶが大胆な濡れ場に挑んでいるのも話題になった。迦陵頻伽(かりょうびんが)の刺青を背負う寺島しのぶの裸体は美しい。また、白いワンピースが本当に似合っている。まぁ、多少バタ臭いのはお好みで。
駅のホームから見えるポレポレ東中野の垂れ幕の「赤目四十八瀧心中未遂」の書はすばらしい。サイズは小さいがポスターやチラシでチェックしてほしい。