野獣狩り(1973/東宝)

自由が丘武蔵野館で『野獣狩り』(須川栄三監督)を鑑賞する。「大怪優 三谷昇」の中の一本なのだが、肝心の三谷昇を見つかられず…
藤岡弘、伴淳三郎の親子刑事が社長誘拐事件を追う。仮面ライダーこと藤岡弘の鍛えられた肉体のなにがない動作にもダイナミズムを感じさせる。犯人側は“黒の戦線"と名乗り、革命を目指しているとしているが、まったく理解不能。当時はこういった世相だったのだろうか。銀座などの往時の街並みを楽しむのも一興。
今月末に閉館となる自由が丘武蔵野館もいよいよ残りわずか。最後の上映作品となる『おろしや国酔夢譚』を観に行って別れを告げることができればと思う。都合がつくだろうか。