トロイ(2004/米)

新宿ミラノ座で『トロイ』(ウォルフガング・ペーターゼン監督)を鑑賞する。時代は紀元前12世紀。有名なトロイ戦争を描いているが、ホメロスでは10年間ぐらいの長期戦だったはずが、映画ではそれほどの時間の流れはない。このようなCGを駆使した壮大なスペクタルはいい加減飽きているが、それなりに楽しめる。壮大な叙事詩のはずが、安いメロドラマに成り下がっているのはやはりハリウッドか。
アキレスを演じるブラピの鍛えられた上半身はお好みで。格闘シーンは見ごたえ十分である。一騎打ちの伝統があったのだろうか。全軍の勝敗を1対1の闘いで決するというのは興味深い。
上映終了後、コマ劇場横の広場に展示*1されていた高さ12mのセットの木馬を横目で見て帰路についたが、劇中ではもっと大きく描かれていたかもしれない。20人ぐらいが潜んでおり、ロープでするすると降りてくるので、展示のセットに比べてちょうど倍ぐらいの大きさに思われた。

*1:ガードマンによる24時間警備体制のようだ。治安が悪い場所なのでトラブルがなければいいのだが。木馬によじ登る輩がでないか心配だ。