真空地帯(1952/新星映画)

昨晩のオールナイトに引き続き、新文芸坐で『真空地帯』(監督:山本薩夫)を鑑賞する。「終戦の日特別企画 映画を通して戦争を語り継ぐ」のなかの一本。
野間宏の長編小説の映画化。週番士官の金入れを盗んだ咎で、二年間陸軍刑務所に服役していた木谷一等兵は敗戦の前年の冬に大坂の原隊に帰ってきた。実は、裏に師団レベルの不正および派閥争いがあった。ついには木谷は南方の戦場に送られる。
日本軍の実態をリアルに描いた作品とのことだが、なんだか会社の派閥人事と大差ないようにも思えた。そんなものなのだろうか。