年金大崩壊 - 岩瀬達哉 (著)

年金大崩壊
『年金大崩壊』(ISBN:4062117975)を読了する。「週刊現代」の連載を加筆・修正したもの。我々が納めた公的年金の掛け金を掠め取る年金官僚の厚顔無恥な不正・不法行為を実証的に暴いていく。年金利権の確保に汲々とし、これだけの不正行為を行っているにもかかわらず、なぜ彼らは告発されないのか。というのが第一印象である。
最近、年金関連法改正を契機に年金関連の書籍が店頭に並ぶといった「年金ブーム」を呈していたが、自分の年金がいくらもらえるのか、ということより本書こそ是非読んほしい。年金利権を一掃しないと、早晩年金システムが崩壊するのは必定である。デモが起きても不思議でないのだが、なぜか皆怒らない。結局は国民が負担することなるだが…。
ここまでいくと、搾取される一般国民より、搾取する側でありたい思うほどだ。年金官僚を密かに目指す若者がいても、もはや驚かない。