キング・アーサー (2004/米)

ユナイテッド・シネマとしまえんで『キング・アーサー』(監督: アントワーン・フークア)を鑑賞する。
「円卓の騎士」で知られるアーサー王伝説の映像化。5世紀初頭のブリテン。栄華を誇ったローマ帝国も、その衰退によりブリテンからの撤退を決める。ローマ軍指揮官のアーサーは、野蛮なサクソン人からブリテンローマ帝国高官を救出する最後の任務を担う。
欧米人には馴染みある話なのだろうが、「ロード・オブ・ザ・リング」や「トロイ」と雰囲気が似ているなぐらいにしか感じない。そもそも、ローマ、サクソン、ウォードの三つ巴なのだが、なぜ争っているのかわからない。予備知識があればもっと楽しめるのだろうか。
単純に西欧のチャンバラ劇としては十分に楽しめる。騎士たちのキャラクタは、それぞれ立っているし、立ち回りもまずまずだ。特に、女戦士キーラ・ナイトレイはすばらしい。
みどころは、薄い氷の上での戦闘シーンで、氷が割れてサクソンが没するシーンは、これまでになく斬新なもので印象に残った。
それにしても、宝剣エクスカリバーは、いったいどこに。最後のシーンに登場するストーン・ヘンジ(のような石柱)はなんだろう。本作は、壮大な物語の断片であり、全体をおさえないと、ディテールはわからないのかもしれない。