舞鶴引揚記念館

舞鶴引揚記念館」を訪れる。舞鶴は戦後最後の引揚船の入船港として知られる。特に立地上、ロシアの抑留者を多く受け入れている。本館でも、抑留者のラーゲリーと呼ばれる収容所での過酷な生活を紹介しておりリアリティがある。されに、抑留に対する「罪なき罰」、「いわれなき虜囚」という言葉には重みがある。現地での思想矯正により帰国時に引揚者のなかで「赤旗」か「日の丸」がといった議論があったころや、帰国後に日本共産党への大量入党があったことは、あまり知られていないのではないか。展示には、いささか右寄りの表現が目につくが、よくまとまっている。