棒の哀しみ (1994/ユニタリー企画)

シネマアートン下北沢の「没後10年 神代辰巳 特集」で『棒の哀しみ』(監督: 神代辰巳)を鑑賞する。神代監督の遺作。北方謙三の小説の映画化で、北方先生本人もよせばいいのに特別出演している。
奥田瑛二が90年代のやくざを熱演していて、すこぶるカッコいい。やはり背が高いので見栄えがするなぁ。やくざの跡目相続をめぐり、成り上がっていくさまを描く。彼が掃除や洗濯など家事にマメなのがおもしろい。最後のレズのあたりは冗長か。
刃物で刺された傷を自ら、裁縫針で縫うシーンは痛そうだ。