雷蔵、雷蔵を語る / 市川雷蔵 (著)

雷蔵、雷蔵を語る

雷蔵、雷蔵を語る



読了。"眠狂四郎"などで知られる俳優・市川雷蔵の自筆の雑記集。その多くは、後援会会誌に寄せたものだ。昨年から銀座、新宿で開催された映画祭で彼の出演作をいくつか観たので、書架で本書を見つけて思わず手を伸ばしてみた。秘蔵の写真もあり、ミーハーとしてはなかなか興味深い。本書を通して、早逝した彼の真摯な生き方が窺える。真面目な人だったようだ。
なかでも、「雷蔵をめぐる女たち」と題した、若尾文子山本富士子藤村志保ら所縁の女優たちの素顔を書き綴ったエッセーが、特に面白い。
また、『炎上』、『好色一代男』は未見だが、是非観てみたいものだ。