ローレライ(2005/東宝)

ローレライ プレミアム・エディション (初回限定生産) [DVD]
ユナイテッド・シネマとしまえんで、『ローレライ』(監督:樋口真嗣)を観た。
東宝の伝統の戦争アクションを踏襲したエンターテイメント映画。ただ、戦争のリアリティにはまるで欠ける。役所広司柳葉敏郎がまったく軍人に見えないのが難だし、潜水艦の動きが尋常でない。いくら、優秀なセンサーを搭載しているから云って…。
挙句に、美少女ヒロインが潜水艦に搭乗していて、「ローレライ・システム起動!」って、おいおい。『エヴァンゲリオン』、『ふしぎの海のナディア』などのガイナックス作品からの引用が目立つ。潜水艦・伊507のデザインはカッコいい。
また、原爆投下をはじめとする米国の暴力には言及してもいいかも。やっぱり、いくらエンターテイメントといっても、内容が薄ぺっらい。
「戦争は悲惨で、忌むべきもの」といった束縛からは確かに脱しているように思う。これが、日本映画の新しい潮流となるかを注目したい。また、評判によれば、原作はもっと面白いらしいので、しばらくは積読が溜まっているので無理だが、時間があれば読んでみたい。