女が階段を上る時(1960/東宝)

新文芸坐にて、特集「名匠・成瀬巳喜男の世界」で『女が階段を上る時』を鑑賞する。どこかの評論で引用されていたのを読んで以来、この映画がとても気になっていて、なんとか時間を割いて池袋に向かう。平日にもかかわらず、9割程度の入り。日替りなのがもったいない。
高峰秀子が銀座のバーの雇われママ。銀座に日常をリアル(?)に描く。「この階段を上る時が一番哀しいが、登ってしまえばその日の風が吹く」とかいう彼女の台詞から題名を引いているのか。水商売の女を徹底的に薄幸に描いているのはいかがなものか。

http://www.jmdb.ne.jp/1960/cj000290.htm