二百三高地(1980/東映)
監督:舛田利雄
脚本:笠原和夫
出演:仲代達矢/丹波哲郎/あおい輝彦/新沼謙治 佐藤 允/永島敏行/長谷川明男/森繁久弥/天地 茂 神山 繁/夏目雅子/野際陽子/三船敏郎これは当時マスコミから、今、日露戦争をやるのはアナログだと相当叩かれましてね。ただ映画評論家の松田政男さんが、これは戦争を等身大に描こうとしていると批評してくれまして。まさにそれが僕のやろうとしていたことであって、それには日露戦争、二百三高地はちょうどいいんじゃないかと思っていましたからね。 僕は舛さんとは初めてだったんだけどね、彼は同年ということもあって、かなりのってくれましてね。で、打ち合わせの後、一緒のタクシーで帰ったんだけども、「舛田さんなあ、僕はいま五十三なんだけど、とりあえずひと仕事やり終えて、これからは淘汰される側になってきた」と。「この作品が本当に淘汰されるかされないかの瀬戸際になるよ」と言ったんだよ。
映画館のチラシより