斬る(1968/東宝)

新文芸坐の特集上映「時代劇(チャンバラ)ぐらふぃてぃ」で『斬る』(岡本喜八監督)を観る。
岡本喜八版『椿三十郎』といったところか。この時代にこんなクールな映画があったとは驚きだ。次席家老・神山繁と半死半生の仲代達矢の狭い茶室での殺陣は圧巻。浪人隊の隊長で岸田森がニヒルな役を熱演、道場での立ち回りは剣道の心得の賜物か。