侍(1965/東宝)

新文芸坐で、特集上映「時代劇(チャンバラ)ぐらふぃてぃ」で『侍』(岡本喜八監督)を観る。
三船敏郎黒澤明監督作品が有名であるが、岡本喜八監督の作品のほうが、彼の良さが出ているように思う。この作品は、「桜田門外の変」(井伊大老の暗殺)を舞台に暗殺集団の人間ドラマを描く。ラストの集団暗殺シーンは、腕や指だ飛んだりして結構グロなのだが、モノクロ映画なのでリアリティはあまりない。血しぶきも映画のなかでは黒い。
しかし、三船は井伊大老の隠し子で、二人は実は親子というのがオチだが、どうしてもそうは見えない。ちなみに、脚本は、橋本忍