アラスカ物語(1977/東宝)

中野武蔵野ホールで、『アラスカ物語』(堀川弘通 監督)を鑑賞する。「砧の青春 Vol.2 堀川弘通の場合」のラスト一本。新田次郎の同名小説の映画化。明治中期、飢餓に苦しむエスキモー*1のため、新天地ビーバー村を築いた日本人・フランク安田の波乱に富んだ愛と冒険を描く。エスキモーやインディアンも主要キャストは日本人俳優が演じている。主人公・北大路欣也の演技が熱い。実在の人物の半生を描いているので、エンターテーメント性は薄いが、インディアンとの交渉役に宍戸錠、インディアン大酋長に丹波哲郎が演じているのはニヤリとさせられる。

*1:エスキモー」という言葉が、「生肉を食う輩」という意味で、北米インディアンたちが付けた北方民族への蔑称であり、差別用語とされている。呼称には注意が必要である。