沖縄県平和祈念資料館

沖縄県平和祈念資料館」を訪ねる。ホテルかと見間違えるような瀟洒な建物だ。沖縄戦の背景・経過の詳細を解説しており、悲惨な戦争体験を伝え平和を願う資料館といえる。印象に残ったのは、沖縄戦は本土決戦の為の時間稼ぎとして位置付けられており、完全に「捨石」であったということだ。そのため、一般市民を巻き込んだ持久戦を強いることになり、非戦闘員に甚大な犠牲を出し悲惨な結果を招くことになる。旧軍部筋には、戦力差などの状況のわりによく戦ったという評価もあったようだ。この時間稼ぎも、結局は戦局にはなんら影響を与えるものではなかったのは、史実から明らかである。ただし、戦後国体は保持されることになったのは、ある意味皮肉といってもいいだろう。