CASSHERN (2004/松竹)

シネマ・ロサで『CASSHERN』(紀里谷和明監督)を鑑賞する。ロサでは、なんと2スクリーンをこの映画に充てていた。調べてみると都内でも上映館が少ないようなので、その対策だろうか。
70年代のタツノコプロの傑作テレビアニメ「新造人間キャシャーン」を実写化したものだが、設定はかなり違う。それに馴染めるかどうかが、まずポイントだろうか。ジャンルとしては、いわゆるミュータントものというべき内容となっている。テーマが「反戦」なのも小賢しいし、背景があまりに単純かつ荒唐無稽なので大人の鑑賞に堪えない。映画として成立してないような気すらする。勧善懲悪という単純な構成で構わないので、もっとアクションを追求したほうがよかったと思う。
ストーリは別にして、斬新な映像は一見の価値がある。雨宮慶太が好きな人は、きっと気に入るのではないだろうか。フレンダー*1(いままでブレンディだと思っていた)が活躍しないのが、個人的にはさみしい。

*1:アニメ版に登場するロボット犬。変形してキャシャーンを助ける。「フレンダー・ジェット!」