太平洋奇跡の作戦 キスカ(1965/東宝)
浅草東宝で『太平洋奇跡の作戦 キスカ*1』(丸山誠治監督)を鑑賞する。タイトルの「キスカ」とはアリューシャン列島の島の名前で、太平洋戦争の最中、島に孤立した日本軍守備隊の一大救出作戦を描く。近年では、『ジパング*2』でもこの史実を引いているので記憶に新しいかもしれない。しかし、本作では派手な艦隊戦はなく、ひたすら霧に紛れての救出作戦である。米軍のレーダーに見つからないように、海岸線ぎりぎりを航行するシーンはスリルがあるが、あれではいくらなんでも接近しすぎだろう。失笑が会場から漏れる。もちろん、この作戦は成功し、5千人余りの将兵は救出される。なかなか爽快である。三船敏郎、山村聡らの演技も申し分なし。