壬生義士伝(2003/松竹他)

壬生義士伝 [DVD]
船堀シネパルで『壬生義士伝』(滝田洋二郎監督)を鑑賞する。浅田次郎の同名小説の映画化。佐藤浩市らの殺陣のダイナミズムもさることながら、主人公吉村貫一郎中井貴一、親友の大野次郎衛役の三宅祐司の友情が胸をうつ。久石譲の音楽もすばらしい。ただストーリーは未消化な部分が多く、上映時間も些か長いのが残念なところか。長編小説を映画にしたので仕方ないというべきか。演出で家族愛を振り回すのも、ちょっと鼻につくところだ。
今年の大河ドラマは「新選組!」であるが、本作の出演者が大河では別の役を演じているもおもしろい。例えば、堺雅人が本作では沖田総司、大河では山南敬助を、佐藤浩市が本作では斎藤一、大河では芹沢鴨をそれぞれ演じている。いろいろと対比してみるのも一興だろう。