ゴッドファーザー デジタル・リマスター版 (1972/米)

ユナイテッド・シネマとしまえんで『ゴッドファーザー デジタル・リマスター版』(フランシス・フォード・コッポラ監督)を鑑賞する。公開初日だったので、1300円だった。言わずと知れた映画史に残る名作である。イタリア系マフィアの血の歴史を描く。後年、続編が2作作られ、3代にわたるコルレオーネ・ファミリーの歴史を綴る一大抒情詩となっている。掟社会の美学というのは、日本の任侠と通じるものだあるかもしれない。背景がマフィアものなので残虐なシーンもあるが、単なるギャング映画に終わらないのは、重厚に人間関係を追っているからであろう。
出演者では、アル・パチーノが、堅気から徐々に冷徹なマフィアのボスにになっていく過程を演じきっているのが凄い。また、ラストの洗礼と抗争の細かいシーケンスは緻密かつ大胆ですばらしい。
ついでだけど、シチリアに一度行ってみたいなぁ、と思った。