春琴物語(1954/大映)

ポレポレ東中野で『春琴物語』(監督:伊藤大輔)を鑑賞する。「木村威夫美術監督作品回顧展」の一本で、先日の『スラバヤ殿下』への番組変更(id:kyamamoto:20040713#p2)でもらった鑑賞券を利用する。
春琴・京マチ子が京人形のような美しさで、モノクロなのが残念だ。また、佐助・花柳喜章が、自ら目を針で刺し盲となるシーンは、とても痛そうで直視できない。こういうのは苦手なのだ。船越英二演じる底意地の悪い若旦那が憎々しいところも見どころか。
本作は谷崎潤一郎春琴抄』が原作で、何度が映画化されている。印象に残っているのは山口百恵版(id:kyamamoto:20030811#p1)であるが、さすがに京マチ子は貫禄がちがう。