からみ合い(1962/にんじんくらぶ)

三百人劇場で『からみ合い』(監督:小林正樹)を鑑賞する。「巨星 小林正樹の世界」のなかの一本。
南条範夫の同名推理小説の映画化。癌に倒れる実業家・山村聡の遺産をめぐる欲望の果てに、いかにして弱者がすべてを握ったか。岸恵子のクールな美貌、ビッグバンドジャズを配した音楽、シンメトリックな美術など、スタイリッシュな映画。武満徹の音楽も冴えている。
ストーリーは途中で読めてしまうのだが、社長秘書の岸恵子が美しいので許す。