ハワイ・マレー沖海戦(1942/東宝映画)

ハワイ・マレー沖海戦 [DVD]
新文芸坐で『ハワイ・マレー沖海戦』(監督:山本嘉次郎)を鑑賞する。太平洋戦争勃発の口火となった真珠湾奇襲とマレー沖海戦を描く。大本営海軍報道部企画の国策映画で、国威発揚を目的とした戦争を賛美する内容であり、敵国の英米からの視点の描写はない。
戦後の映画とは違い、海軍のバックアップがあるからか、実写フイルムが大量が使われてるは特筆できる。長門陸奥が写るシーンはやはり本物の迫力だ。土浦の予科練での猛訓練のシーンも印象的だ。
また、注目すべきは円谷英二の特撮技術だ。真珠湾のシーンでは、海原を寒天で作ったという大パノラマが使われているらしいが、当時にして、これだけの映像は本当に凄い。
出演者では、原節子が主人公の姉で出演している。彫の深い顔で、神秘的な美しさだ。