処女ゲバゲバ(1969/若松プロ)

銀座シネパトスで『処女ゲバゲバ』(監督: 若松孝二) を鑑賞する。この映画の舞台は「荒野に十字架ひとつ」だ。ハナコはボスの情婦で、それに横恋慕したホシが彼女とともに荒野でリンチされるという不思議な設定である。ハナコが磔にされ、血がしたたりおちる様は美しい。まるで宗教画のようだ。大和屋竺脚本。
上映前、若松監督のトークセッションがあり、上機嫌だったか、なかなか饒舌であった。このデタラメなタイトルは大島渚監督の命名だそうだ。新作『17歳の風景』が来年春に公開予定とのこと。これは少年が自転車で津軽まで行く話で期待したい。