ゆけゆけ二度目の処女 (1969/若松プロ)

銀座シネパトスで『ゆけゆけ二度目の処女』(監督: 若松孝二)を鑑賞する。一時間余りの短い作品であるが、中身の濃い映画だ。マンションの屋上を密室とみなしているのが、監督らしい。冒頭から輪姦シーンというポルノなのだが、少女と少年の関係はメルヘンのようでさえある。血だらけの殺害シーンにパートカラーが挿入されるのは常套手段か。また、唐突な最後を絶望的とみるか、それとも新たな出発とみるか。余韻のあるエンディングです。