剣鬼(1965/大映)

剣鬼 [DVD]
シネスイッチ銀座で『剣鬼』(監督:三隅研次)を鑑賞する。市川雷蔵映画祭 「艶麗」のなかの一本で、『斬る』、『剣』に続く「剣 三部作」のなかの一本であり、いずれも未見であった。
犬との獣姦によって生まれた「斑平」は、俊足にして居合の達人というユニークなキャラクタ。狂人君主(戸浦六宏)に仕え、数奇な運命を辿るという異色作。ラストの花畑の決闘をはじめ、様式美を追求した映像が印象的だ。安易にハッピーエンドとしなかったところは好ましい。抜いて斬って納める。