伊丹十三 オールナイト
DVD-BOX発売記念・伊丹十三レトロスペクティヴと題したオールナイト上映をテアトル新宿で鑑賞する。上映作は下記の四本。
『マルタイの女』だけは未見だった。本作が伊丹監督の遺作である。「マルタイ」とは、警察用語で身辺保護の対象者のことをいい、西村雅彦、村田雄浩の刑事のコンビが愉しい。伊丹作品を続けてみると発想が斬新であるだけでなく、いづれも出演者の演技がすばらしい。伊丹組というのか常連の役者はもちろん実力者ぞろいであるが、意外な役者の起用があたっているように思う。『マルタイの女』では伊集院光がおもしろい。
また、上映前、宮本信子さんと撮影の前田米造さんとのトークショーがあった。宮本信子さんは和服で登場。やはり女優さんは綺麗だ。伊丹監督のエピソードをいろいろ披露してくれ、20年前の『葬式』公開時には、ここテアトル新宿で舞台挨拶したとのこと。そういう話を直に聞けただけでも、今日出かけてきた意味あるというものだ。