巨人と玩具(1958/大映)

新文芸坐で『巨人と玩具』(監督: 増村保造)を鑑賞する。開高健の同名小説のの映画化。キャラメル販売を巡る宣伝合戦を題材に、60年代の高度成長時代の悲喜劇を描く。
前半の野添ひとみは、ちょっとはしたないかも。後半の長めのダンスシーンは、当時にしては抜群のプロポーションのを披露しており、映像も斬新だ。「はーっはっはっは」の高松英郎の血を吐きながらの熱演の必見。また、カメラマンの伊藤雄之助の濃い演技も面白い。みどころは多い。
スピード感のある台詞回しや、情景描写がほとんどない展開は増村らしい作品と言える。初期の代表作。