悪魔の部屋(1982/にっかつ)

銀座シネパトスで『悪魔の部屋』(監督:曾根中生)を鑑賞する。出世の秘密から父親への復讐に燃える男とその犠牲となる女の破滅を描く。中村れい子とジョニー大倉のコンビが魅力的。中村れい子の舌足らずの台詞回しがたまらない。脚本は、喘息の薬をすりかえるあたりなど、場内から失笑が漏れるような場面が多い。笹沢左保の小説は、もっと緻密なのだろうか。ちょっと調べてみたが、「悪魔シリーズ」を何冊も書いているようだ。
中村れい子のベストかも。