江分利満氏の優雅な生活(1963/東宝)

新文芸坐で『江分利満氏の優雅な生活』(監督:岡本喜八)を観る。「追悼・岡本喜八監督の軌跡」のなかの一本。山口瞳直木賞受賞作の映画化。
サントリーの宣伝部に勤務するサラリーマン・江分利満(小林桂樹)が、ひょんなことから原稿を執筆することになり、ついには直木賞を受ける。
時折挿入されるアニメやストップモーションが、ウディ・アレンのようだ。戦中派の心情がよく出ているのだろうか、私としては、あまり共感はできない。しかし、日本人の普遍性が描かれていると思う。
小林桂樹が本当に役どころにピッタリ。
小市民=every man....