隠し剣 鬼の爪 (2004/松竹)

新宿ジョイシネマ3で『隠し剣 鬼の爪』(監督: 山田洋次)を鑑賞する。『たそがれ清兵衛』と同様のタッチで安心して観ることができる。殺陣も抑えが効いており、すばらしい。
果し合いのあとも秘剣“鬼の爪”が何だったのだろうという疑問が残ったが、これはラストに明らかになる。結局は、暗殺剣ということか。
しかし、松たか子はミスキャストでは、どうも品が良すぎて百姓出には見えない。もっと、朴訥したキャラクターがいいようだ。 田畑智子は無難なところ。家老・緒形拳敵役なのだが余り悪く見えないのは残念。 夫の助命に来た高島礼子を弄ぶシーンを映像化した方がよかったかも。これは、あえて見せないというも万人向けの演出なのだろう。
原作の藤沢周平の時代小説はファンが多く、ぜひ挑戦してみたが、老後にとっておこうか。