ターン (2001/日)

ターン 特別版 [DVD]
レンタルDVDで、『ターン』(監督: 平山秀幸)と観る。牧瀬里穂の本を読んだ勢いで、手に取ってみた。
北村薫の小説「時と人三部作」の中の一作の映画化。交通事故に遭った後、毎日同じ時間にターンしてしまう不思議な世界を描く。ショートカットの牧瀬里穂が印象的。冒頭、リトグラフ(メゾチント)の一連の製作風景が続く。観ている人を掴む巧妙な導入部だ。音楽もいい。
ストーリーは、さすがに途中で読めてしまうものの、ヒロインの純粋で真摯な姿勢は愛しい。いちいちヒロインに語らせ過ぎだろ、と思う点もあるが、まずまずのデキだろう。レンタル料分の価値はあった。
DVDには、「メーキング」と「CGのしくみ」が収録されておりなかなか楽しめる。誰のいない新宿・紀伊国屋前の撮影のカラクリは興味深い。