私が棄てた女(1969/日活)

ユーロスペースで『私が棄てた女』(監督:浦山桐郎)を鑑賞する。「みうらじゅん的映画祭」の一本で、上映前に「家族一緒に、見ることをお勧めします。」という、みうらじゅんの前説のビデオ上映があった。
遠藤周作の『わたしが・棄てた・女』の映画化。出世と幸せな人生のために田舎娘を棄て出世の道を選んだ男・吉岡と、吉岡が学生時代に遊んで棄てたミツとの愛の物語。不遇の境遇に不満も云わず日々人々の為に尽くし、それも報われずに事故死するミツの生き方はキリスト教的と思わせるところあり。
みうらじゅんということで、おバカ映画かと思いきや、いたって真面目な作品。